著者:有園正俊 公認心理師・精神保健福祉士
今年は、2023年10月8日(日)-14日(土)
[1]あらまし
[2]イベント
[3]皆さんでできること
[1]あらまし
強迫症(OCD)は、まだ世の中の人々に、それほど知られた病気ではありません。しかし、実際は患者数は少なくなく、重度で苦しんでいる人も多いのです。
そのようなOCDを、多くの人に知っていただくために、アメリカで始まったのが、OCD Awareness Weekです。アメリカでは、国際強迫症財団(IOCDF)という団体を中心に、多くの団体、個人が会場やインターネットを通じて、イベントや情報発信を行います。
IOCDFの2023年のawareness weekページは、ここです。(英語ですが、YouTube動画などあり)
その他の国・地域でも、この1週間に、多くの人がOCDに関連した活動をします。
日本でも、OCDは、まだあまり知られていません。
OCDが重症になったときの深刻さ、患者さんだけでなく家族も大変な状況になってしまう人たちがいるということも、当事者以外には、あまり知られていません。
そして、OCDにくわしい医師・心理師もあまりいないため、患者さんが出合えずに困っている状況も、なかなか変わっていきません。
そのような状況を改善するために、皆さんで声を上げましょう!(^○^)
[2]イベント
10月8日(日)10:00-13:30 zoomによるオンラインイベント
主催:OCD-Japan
2023 OCD ウィーク~強迫症啓発週間イベント 「回復と支援」~
午前 当事者の朝日新聞記者、佐藤陽氏の講演
午後 強迫症への巻き込みへの対処法であるペアレントトレーニングSPACEの解説(新明一星先生)
チケット料:1500円
詳細と申し込みはPeatixで。
10月9日(月祝)午前10:30-11:30 延長する可能あり。
東京OCDの会と東北OCDの会の世話人が合同で、ZOOMを使ったオンライン月例会。(参加無料)
詳細は、東京OCDの会のwebページに。
[3]皆さんでできること
[案1] 自分や家族がOCDにかかった体験を書いて、社会に発信する。
・OCDによって、大変なこと、困っていること、他人に理解してもらいにくいこと、そんな体験談を文にしてみます。短い文章でも構いません。
・画像(写真、イラスト、動画など)を用いてアピールする。
発信する方法と宛先:
1)テレビ、ラジオの番組、新聞、雑誌の読者向けの欄に応募する。もしくは番組でOCDを取り扱ってほしいとリクエストをする。
2)SNS(Twitter、Line、Facebook、instagram・・・)などを使って、インターネットでつながっている人に知ってもらう。
例1:メッセージ(手書きでもOK)を写した写真を、インターネットのSNSやメールなどで発信する。OCDサポートでも、Twitterに、画像やメッセージを載せています。

例2:衣服やバッグにメッセージを添えた姿を、写真に撮ってSNSで発信します。

[案2] 行政(国、都道府県、市区町村)の医療、保健関連の部署で、住民からの声を聞く窓口があれば、そこにOCDで困っていることを文章で伝える。
例:「私は、強迫性障害という病気を抱えていて、仕事もできなくなり、家族とともに困っています。今まで、地域の医療機関で薬物療法を受けてきましたが、改善できませんでした。強迫性障害への専門的な治療として、認知行動療法が有効だそうですが、私の住む地域では、そのような治療を行っている医療機関が見つかりません。この地域の住人でも、認知行動療法が受けられるような支援をご検討いただけないでしょうか。」
<フリー画像>———————————————-
ここから下の画像ファイルは、自由にダウンロードして、お使いください。
・バナー画像(400*147)Twitterやラインなどで、使ってOK。

・写真(↓例1)のようなメッセージ画像:A4(ただし、画素が荒いので、皆さんで自作した方がいいかも。手書きでもOK)
