4-1.オーストラリアのTV番組「瞑想」でのポイントを紹介

邦訳:「瞑想 人を本当に変えられるか?」

原題:Meditation- can it really change you?

オーストラリア ABC Science 2016

ビデオ・脚本(英語)は、このページに書かれています。

概要

瞑想の効果を、科学的に紹介したテレビ番組で、YouTubeなどで見られます。

進行役は、グラハム・フィリップ博士(Dr Graham Phillips:応用数学、天体物理学の博士)です。彼が、瞑想を8週間、体験して、その前後で脳の働きがどう変わったかを報告します。瞑想に関連した学者、うつ病の治療に取り組む人、講師などのインタビューも紹介されています。

動画は英語で、日本語の自動翻訳がついていないため、下記に動画のポイントとなる点を日本語で、まとめてみました。

YouTube

The Science of Meditation

動画の時間とポイント

1:20 ロンドンに住むNick Brewerさんは、ヨガと瞑想の講師です。しかし、昔はコロンビアからコカインを密輸し、2004年に南米で捕まり、刑務所に入りました。服役中に、ヨガと瞑想の本に出合い、練習を始めました。

3:22 Dr Richard Chambers 臨床心理士でマインドフルネスの専門家に会いに行きます。

「マインドフルネスは、今の瞬間の、体、呼吸、そのようなものに注意を向ける瞑想の一種です。」「しばらく間をおいて、体の状態にただ気づき、心の中を見ていきます。」
「心がさまようのは避けられませんが、それにただ気づき、それ以上考えずに穏やかに戻れるかを見てください。ほとんどの人は、空想、気を紛らわすこと、反芻、心配など多くのものに注意を向けています。自分で訓練すれば、実際にマインドフルな筋肉(筋肉というのは比喩で、脳の神経で作られています)を作り上げて、今に注意を向けられるように自分自身で鍛えることができます。 その瞬間をもっと楽しんでください。」

5:09 神経学者のDr Neil Baileyによって、脳の活動を測定。「瞑想をすると、脳波のアルファ波とシータ波が増加し、脳の一部の活動が減少するため、集中することができます。決断も早くなります。」

7:20 MONASH 大学(オーストラリア)でMRIを受ける。

9:34 Elissa Epel教授(アメリカ、カリフォルニア大学サンフランシスコ校)
「老化の兆候は、体の細胞中の各染色体の端にあるテロメア(telomere)という小さなキャップに見られます。テロメアが短いほど、老化が進みます。」「瞑想をした人と、しない人とで比較すると、瞑想をした人の方が免役細胞でのテロメアが長く維持されて短くなりにくかったのです。」

11:26 Ross Bunn(何年もうつ病を抱えていた男性患者
薬物療法を受けたが、副作用が好きではなかったそうです。「私はまだ自分のようには感じられませんでした。 私はなおも眠れず、非常に興奮していました。 私はすべての人や物ごとからとても切り離された感じがしていました。」
「私は、実際にハイキングをしながらマインドフルネスを練習しています。 片方の足をもう一方の足の前に置いて、自分の周りの世界と自分の体がどう感じるかにただ気づくのはとても簡単だとわかりました。」=屋外で歩く瞑想をしている

12:35 Dr Neil Bailey 抑うつや不安症状をもつ人は、マインドフルネスによって大きな利益があります。

Dr Richard Chambers 研究によると、マインドフルネスがうつ病の症状を軽減し、再発率を半分にするそうです。抑うつな考えは、患者が普段、気付かなくても、アプリのようにバックグラウンドで働き続けていて、気分を下げるのかもしれません。患者は、その思考を真に受け、信じ、排除しようとして、かえって注意が向き、反芻にとらわれてしまうものですが、マインドフルネスは、1つの思考としてただ認識するように助けてくれます。それに、ただ気づくだけで、流れるままにし、現在に注意を戻します。

14:09 Ross Bunn 瞑想をすることで、本当に反芻の悪循環を壊すのを助けます。そして全体として、それは私があらゆる種類のものに注意を向けられるようになります。私が仕事に集中する必要があるとき、私の心は他のことを考えてさまよっているわけではありません。だから、集中するように私の脳を訓練しています。それが主な目的です。

14:43 いわゆる注意の筋肉は、脳の感情と結びついた領域の1つである扁桃体(amygdala)をある程度コントロールする可能性があります。

Dr Neil Bailey 「扁桃体が活性化するのは、人が恐怖や不安などを感じるときで、経験に感情的な重要さを付け加えるためです。うつや不安の症状では、その活動が過剰になり、慢性的に活性化されると、不安や恐怖や過覚醒の感覚をもたらします。」
「瞑想をした後、脳の他の部分(前頭前野、海馬)は扁桃体を、よりコントロールしていることが観察されています。」

16:00  Miguel Farias教授 (Coventry大学 認知生物心理学)
人生でトラウマ的だが、忘れてしまった何かがある場合、瞑想することで、それに気付くかもしれません。これはすべての症状を悪化させます。実際にストレスを増加させる可能性があります。ある人々には、高いレベルの不安、パニック発作を引き起こすことがあります。

Ross Bunn 過去の実際に戻りたいとは思わないような経験を思い起されて、その時に向き合うと、とても動揺していました。 私にそれが起こるとは予想していませんでした。

Miguel Farias教授 研究者の99%は、プラスの効果である潜在的な長所のみを見てきました。 彼らは実際、人々に悪影響について尋ねていません。

18:00 Dr Graham Phillips「以前よりもリラックスしていて、ストレスに気づいても、それに吸い込まれるような感じではないです。 私はただゆっくり通るかを区別することができて、とても良いです。」
ストレスを軽減することは、瞑想の効果として、もっともよく報告されていることの1つです。

19:01 ナンティエン寺院(オーストラリア)の瞑想講師Thubten Chokyi(女性)。

22:00 (瞑想を8週間行った後の測定結果)
Dr Neil Bailey 5項目のうち3つが向上しています。行動の働きがいい。

Dr Graham Phillips おー、それはファンタスティック!

Dr Neil Bailey それだけでなく、脳の活動をより少なくできています。エネルギー消費が少なくて、よりよく実行できる。

(タブレットで、memory accuracyの図を見せて)この点が顕著なのは、記憶の課題でした。

Dr Graham Phillips 私は以前よりよかったのですか?

Dr Neil Bailey 以前より向上しました。

(中略)

Dr Neil Bailey 予期しないイベントに対するあなたの反応時間が400ms[ミリ秒]、短縮しました。それは大きいです。 車を運転していて、歩行者が目の前に飛び出したとしたら、400msはおそらく命を救う時間です。

23:36 (MRI結果を見て)
Dr Chao Suo (structural change at cortical brain regions:大脳皮質領域での構造的な変化の図で、脳のいくつかの部位で灰白質(gray matter)密度が増加した。

(structural change at hippocampus)海馬の歯状回で、22.8%体積が増加しました。神経新生と呼ばれるものが、あなたに起きた。

Dr Graham Phillipsの海馬はまた、不安に関連するデフォルトモードネットワークと呼ばれるものに対してコントロールが増しています。 これらの変化は通常、この世代の人には見られません。

Dr Neil Bailey あなたの脳で老化の進行が少し逆戻りしました。

Dr Graham Phillips これらの脳の変化が瞑想の直接の結果であるとは断言できません。 しかし、私の脳が若くて重いことに、感動し、確かな幸せを感じています。

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