自分や家族が、これまでに受診した医療関係の情報を書いて、整理しておくと、何か重大な病気やケガをしたときに役に立ちます。
過去に受診したのはいつだったか、病名はなんであったか、どのような治療を受けたか?
年月が経ってしまうと、案外、忘れてしまうものだからです。
整理する手段:紙や手帳に手書き、PC、スマホなどに入力。
特に、スマホや手帳のように、携帯するものに書き留めるか、普段使うカバンに書いた紙を入れて持ち歩くと、救急なときに役立つかもしれません。
記入する項目:
受診年月日(いつから、いつまで)
病院名・診療科(所在地、市区町村)
内容(病状、治療、注意事項をごく簡単に)
内科、外科、精神科、歯科など、複数の病院にかかっている場合は、それらの記録を、1つに場所に書いておきます。
以上の内容を、過去の診察券、手帳、領収書、お薬手帳などを手掛かりに、記入していきます。
お薬に関しては、薬局でくれるお薬手帳がある人は、それで足りるので、細かく書かなくてもいいかもしれません。
家族のいる人は、家族の分も作っておくと、特に高齢者、持病・障害のある場合は便利です。
あと、医師が診断で言った言葉を、後で忘れてしまうこともあるので、診察のときに、メモや手帳を持っていくといい場合もあります。ただ、医師の診察では、時間があわただしく、メモしづらいときもあるかと思いますが、断片的であったり、診察室を出た後でもいいので、書いておくと、忘れずに済みます。
現代の医療では、患者さんの情報の重要性が増してきています。特に、精神科では、診療の初期に多くの情報を患者さんから聞くので、過去にかかっていた医療機関による診療情報提供書があれば、参考になります。
ただ、人生を重ねていくうちに、一人の人が過去に受診した医療機関、診療科の数も増えていくので、そのような総合的な医療情報を、個人でも、情報をまとめておいた方が役に立つことがあります。