6.運動とメンタルヘルス

著者:有園正俊 公認心理師

運動によって、抑うつなどの精神症状に、ある程度の効果があることが科学的に確認されています。

[1]うつ病と運動

イギリスの国営健康サービス(National Health Service: NHS)のwebページで「うつ病の運動」から、ポイントを紹介します。

「運動を定期的にすることで、抑うつな気分を改善することができ、軽度から中等度のうつ病の人に特に役立ちます。」

ただし、「運動は楽しめる何かがあるべきです。そうでないと、定期的に実行する動機を見いだすことが難しくなります。」

定期的な運動

スポーツチーム、イベントに参加する、ジムやスポーツセンターのプログラムに参加する。

車や公共交通の通勤の代わりに、ウォーキングやサイクリングを行う。

時間の目安

一般の人向け:

健康を保つには、成人では、強度が中程度の運動を毎週、150分間するべきです。

しばらく運動をしていなかった人は、徐々に始めて、1週、150分間達成を目指します。

どんな運動も、何もしないよりはましです。 10分間活発に散歩することで、気分を整え、リラックスするのを助けることができます。

症状を持つ人向け:

長時間運動をしていない場合や、運動が体や健康に及ぼす影響が心配な場合は、かかりつけ医に運動について聞いてください。

イギリスでは、医師が、うつ病などの精神症状への治療として運動方法を処方することがあります。

イギリスの国のうつ病ガイドライン(National Institute for Health and Care Excellence : NICE)では、軽度から中等度のうつ病の人は、週に約3回、約45分から1時間、10から14週間にわたって参加することを推奨しています。